一般住宅よりも建築費が高額になる高性能住宅

一般住宅よりも建築費が高額になる高性能住宅
高性能住宅は、一般的な住宅よりも高額になる傾向があります。
その理由となっているのが、50年以上住み続けられる耐久性と快適性の高さです。
1年を通じて快適に生活できるよう断熱材が敷き詰められており、一般的な住宅よりも厚みを増している他、壁と床と天井のそれぞれに敷き詰められているため、外気の影響を受けづらい構造をしています。
また住宅に生じる隙間を徹底的に減らす高気密性と、屋内の空気を綺麗に保つ換気システムを採用していることも高額になる理由です。
さらに地震や台風などの自然災害に対して強い構造をしています。
’高性能住宅で一般的な耐震等級2級に加えて、警察署や消防署に匹敵する耐震等級3に相当する性能を備えたものも登場しており、耐震性能がより良いものほど価格も上がる傾向です。
高性能住宅は一般的な住宅よりも優れた断熱性・気密性に加えて屋内換気システムを完備しており、地震大国日本で欠かせない高度な耐震性を実現していることから、資産価値を維持しながら安全に快適に生活できます。
高性能住宅とはどんな住宅でどのくらいトータルコストがかかるのか
高性能住宅には、明確な業界基準や国の審査基準は存在しません。
一般的には、以下の四つの性能を満たしている住宅を指します。
まずは気密性で、気密性の高い住宅は高精度の部材や気密テープを使用して壁や窓のすきまを極力減少させた構造です。
断熱性では、断熱材を使用して外気の影響を少なくして、断熱性能の高い窓を使用して屋外と室内の熱の行き来を少なくします。
耐震性も重要なポイントで、等級1から3で明確な基準があります。
長期居住に耐えられるかどうか、その耐久性も重要な指標です。
耐久性を測るには、劣化対策や省エネ性、バリアフリー性も重要です。
これら四つの要素を備えた住宅を高性能住宅と呼び、高額なイメージがありますが、長期的なトータルコストで考えると必ずしも高額とも限りません。
トータルコストには、建設費だけでなく、維持費や日常的な光熱費なども含まれます。
建設費で高くなってしまう分、長期的な維持費やランニングコストを考えると、断熱性能や耐震性に優れているために日々の光熱費や後の修繕費などでお得な面があります。
毎月のローンと光熱費を比較すると総住居費が高くなるとも限りません。
またヒートショックなど、住人の健康に直結する問題も起こりにくいことは見逃せない要素です。
住宅建築は長期的な視野で考えることが大切です。